白駒池~にゅう
三鷹を出発するときはうす曇りだったが、途中から晴れて富士山もよく眺められ、山々は緑に輝き今日の山行の楽しさを期待した。東京は30度を超す日曜日だった。ところが標高2000m以上の駐車場に着くと、ゴーっと鳴る強風と寒さと雨霧。ダウンの上にレインウエアーを着て、滑りやすい丸太の木道・岩、ぬかるみに足を取られないよう神経を足元に集中させて登った。風は低い谷間に直接来ないので風の唸る音だけが不気味。足元に気を取られて周りの苔やコメツガの巨木を眺める余裕はなく、みんな無口だった。森に陽が入れば日本3大原生林と言われる森の青い苔がみられたのに。岩や木の根っこが張り出し登りにくい急登が続いた後やっと上に空が見えて、ニュウの山頂直前の樹林の一隅で一服。山頂は強風でこれ以上は危険なためピストンで白駒池へ下山。「縄文の湯」で汗を流して昼食を執り帰路についた。強風による自然の猛威を知る山行となった。(Y.M.)
<実施日>6月16日(日) <参加者>9名
<コース>白駒池駐車場→白駒池→にゅう→白駒池→白駒池駐車場