荒沢山
令和初めてのお正月を迎え、初山行は上越の荒沢山に行ってきた。荒沢山は、上越線土樽駅の北に位置する標高1303mの山で、山頂近くまでブナや針葉樹に覆われている。山頂から土樽に向かって南に真っ直ぐ落ちるカドナミ尾根という名の尾根があるが、夏道が無いため積雪期のみにアクセスが許された山だ。東隣りの足拍子山とつなげて雪稜ナイフリッジのあるバリエーションルートに挑むクライマーもいるが、今回はこのカドナミ尾根をたどり山頂を往復した。最初は尾根の末端の藪に強引に突入し滑りやすい笹藪をかき分けて登る。トレースは無く最初からラッセルを強いられる、尾根の頂上部を忠実にたどっていくが、高度を上げるにつれて雪も深くなり、傾斜のきつい箇所では胸までのラッセルでなかなか距離を稼げない。4人が交代で雪を掻き分け前進するが、百米登るのに1時間を要した。山頂までの標高7百米を休みなしで6時間、下り2時間の行程だった。深雪でのラッセルは初めてのメンバーもいて、ステップを崩さないラッセルの仕方を実地で学ぶことができた。(写真:山頂手前の雪稜で最後のラッセルワーク)(T.S.)
<実施日>1/4(土) <山行参加者>4名
<コース>土樽駅からカドナミ尾根経由荒沢山往復