赤岳

 天気予報は風が強いが午前中は晴れ…なんて、大はずれでおそらく晴れていたのは星が綺麗だったから明け前くらい。
4時半に美濃戸口を出発、先ずはツボ足でどこまで行けるか試してみる。南沢に入る前に暗闇の中で群れた鹿たちの目が光っていて早くも冷や汗をかく。メインディッシュにありつく前の行者小屋までが長く感じた。戻ってきても長いんだけど…
赤岳は雲に隠れてずっと見えない。小屋に到着する頃には風が強くなってきて凍えながら軽くパンを食べてアイゼン装着、最後にテルモスのお湯を呑んで文三郎尾根へ向かう。雪は充分にあるけど風が強い、階段などの動きが制限される所で吹かれると怖いから少し行動を止めて弱まるのを待つ。
途中アルパインをやってる人のコールが聞こえるけど視界が悪くて何処からかは分からなかった。今回、初級ルートの取り付きを確認するのも目的だったがそれも叶わず黙々と登る。徐々に視界が悪くなってくるから下りが心配になる。こんな時はソロだと心細い。頂上で手短かに写真を撮り、慎重に下って樹林帯まで戻ったらアイゼンを外してグリセードの練習がてら転びつつ面白みのない道を戻った。
今回は前夜泊の日帰りで赤岳に登れるのか?自分の体力を試したのだが往復10時間をギリギリ 切れてなんとか目標を達成できた。次は青空の赤岳に登りたい。(S.K.)

 

<実施日>1月  <参加者>1名

<コース>美濃戸口〜行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳の往復

2021年01月17日