日光白根山

 コロナ禍による自粛解除後初の高所登山は、日本百名山で関東地方最高峰の日光白根山に登った。登山口の金精峠駐車場(1843m)から白根山(2578m)までの標高差は7百米ほどであるが、途中金精山(2244m)と五色山(2379m)のピークを越えなくてはならず、更に山頂への急登を入れると累積の登りは千米を越える。登り始めは雨。金精山の登りで西からの強風に不安を覚えたが、それも次第に弱まりやがて霧も晴れて時折薄日の差す天気となった。稜線のここかしこにハクサンシャクナゲの群生が見られ、開花の最盛期は過ぎていたが、まだ淡いピンクの花を名残惜しげに咲かせていた。五色山からダケカンバの林を降下すると前方に五色沼が現れる(写真)。周囲を山に囲まれた沼の水面は深い青緑色で、さざ波一つ立てずに静まりかえり神秘的な雰囲気。沼岸から離れ避難小屋を通り過ぎると白根山頂目指して急峻な登りが始まる。灌木帯が始まり視界が開けると眼下にターコイズブルーに輝く五色沼の全容が見える。幸いにも雲が切れて前白根のその先に男体山と中禅寺湖を遠望することができた。頂上に近い砂礫地帯ではコマクサの見事な群落に遭遇。山頂ではあいにく霧に包まれ眺望は逃したが、「鳥博士」のお誘いでイワヒバリが我々を歓迎してくれた。下山は弥陀が池を経て菅沼登山口へ。(T.S.)

 

<実施日>7/12(日)  <山行参加者>9名

<コース>金精峠登山口-金精山-五色山-五色沼-日光白根山-弥陀が池-菅沼登山口

2020年07月15日