鋸山

 鋸山は埼玉県の武甲山同様、人の手によって形状が変化してしまった山である。昭和60年頃まで採掘されていた凝灰岩の房州石は男性の切り出した重さ80キロの塊を女性が荷車で港まで運び出し、水運を用いてお台場の砲台に使われており、遠くは川越でも見た覚えが有る。そんな産業の歴史を感じられる車力道。当日はトレランの大会が催され1週11キロ、最高3周を回る800名の選手たちと重なるルートでは譲り合いながら歩く。山頂で昼食を食べて展望台から東京湾を眺め、いくつかの石切り場跡の岩壁を見て日本寺北入り口から拝観料を払い境内へ。磨崖仏の百尺観音が直ぐに表れる。階段を更に登り視界が開けると有名な地獄のぞきでは写真撮影の列も出来ていた。時間が無くなり残念ながら大仏は諦めて千五百羅漢の道を辿るがこちらも相変わらずの階段が続く。入山した北口へ戻り関東ふれあいの道で浜金谷の駅へ。南風とはいえ午後は強風が常緑樹を大きく揺さぶっていた。(J.Y.)

 

<実施日>12/12(日) <参加者>13名
<コース>浜金谷駅-車力道-山頂-採掘場所-日本寺-関東ふれあいの道-浜金谷駅
2021年12月12日