火打山(ライチョウ観察会)

火打山には絶滅危惧種のライチョウがわずか15羽ほど生息、温暖化による植生の変化、捕食動物の侵入などで生存が危機的な状況です。その保護対策について共に考える「第18回ライチョウ会議新潟妙高大会」に参加し、火打山の豊かな自然環境及びライチョウの現状を学習しました。19日のシンポジウム、20日のワークショップ、21-22日は火打山エクスカーション。またとない快晴でブナやカエデ、ダケカンバの紅葉を楽しみつつ生息地の山頂へ。ライチョウは6月ハイマツの下で営巣し、雛は孵化後の翌日から自力で餌である高山植物を食べます。厳冬期は雪洞を掘って過ごし、ダケカンバの芽をついばんで生き抜くなど、長い年月をかけて高山帯の環境に自らを適応させ、独自の進化をとげた貴重な種です。人を全く恐れない、愛らしい姿はいつまでも心に残り、また会いたいです。また会うために、何ができるか考えていきたいと思います。(M.W)

 

<実施日>10月21日(日)~22日(月) 
<参加者>29名(講師・スタッフ・山岳ガイド含む)

2018年10月27日