乗鞍岳

 百名山に挑戦中の山仲間に誘われて残雪の乗鞍岳に登りました。既にスキー場は営業終了しているため、麓のペンションに前泊し、早朝5時半に1500mの休暇村をあとに頂上を目指しました。最近雪崩遭難事故のあった箇所を通過するため、全員ビーコンを稼働させました。地元のガイドの勧めでスノーシューを履いて登りましたが、ザラメ状の締まった雪との相性が良く、クライミングサポート機能のおかげもあり、軽快に距離を稼ぐことができました。標高2600m地点のトイレ舎でアイゼンに履き替えて肩の小屋まで登り、そこからは頂上稜線を強い北風に煽られながらヨロヨロと歩を進め、11時過ぎに3026mの山頂に立つことができました。標高差1500mの雪道を5時間半で登れたのはスノーシューが仕事をしてくれたおかげ。その価値を見直しました。下山は肩の小屋に向かう夏道からはずれ、カール状の急な雪面を前述のトイレ舎目指してダイレクトに降りました(写真)。再びスノーシューに履き替えての下降も快調でした。下山後、借用したビーコンの返却のためガイド事務所に寄りましたが、無事登頂を伝えるとガイドは驚いていました。時間切れで途中で引き返してくると思っていたようです。前泊したペンション「マドンナ」では、地元で評判の欧風料理とワインを楽しむこともでき、収穫の多い充実した山行でした。(T.S.)

 

<実施日>4月8日(木) <参加者>4名
<コース>乗鞍高原休暇村から往復
2021年04月08日