八ヶ岳縦走(真教寺尾根から)

 緊急事態宣言明けの初めての会山行は、八ヶ岳を南北に縦走するタフなコースだった。1日目は八ヶ岳最難関の真教寺尾根から赤岳山頂を目指す。最初は針葉樹林の森の中を眼下に八ヶ岳高原を眺めながら歩く。賽の河原から見えた赤岳が素晴らしい。徐々に傾斜がきつくなってきて最初の鎖場が現れるといよいよ岩稜歩きの始まりだ。皆ヘルメットを装着する。鎖を補助的に使いながら3点確保で慎重に登っていく。長い岩場が終わって赤岳山頂に着くと皆の顔から笑顔がこぼれる。山頂は360度の大展望だった。昨年もお世話になった赤岳天望荘は、スタッフが優しく食事も豪華で居心地の良い山小屋だった。2日目も快晴で、八ヶ岳の峰々や遠く北アルプス、南アルプスを眺めながら歩く。横岳、硫黄岳、東天狗岳とアップダウンを繰り返し渋の湯へ向かう。黒百合ヒュッテからは苔生す森に景色が変わってきた。渋の湯の温泉の時間には間に合わず残念だったが、緊張感のある岩場と南北両方の八ヶ岳の景色を堪能できた贅沢な山行だった。(Y.E.)

 

<実施日>10月2日(土)~3(日) <参加者>10名
<コース>1日目…美し森~牛首山~赤岳 2日目…横岳~硫黄岳~夏沢峠~東天狗岳~中山峠~渋の湯
2021年10月02日