新型トランシーバーテスト報告

 むさしの山の会で保有しているトランシーバー(特定小電力型)が山行時の連絡用としては力不足との事例があり、より強力なデジタル簡易無線型のトランシーバーを導入しました。旧型のトランシーバーの出力が10mWなのに対して、この新型トランシーバーはアマチュア無線の携帯型と同様の5Wの最大出力があります。7/7のやまびこ印刷の後、どれほどの通信力があるかテストしてみました。
 テスト方法としてはまず中央線の駅ホーム間の通信を行いました。武蔵境駅から、新型は1Wで三鷹駅(1.35km)、2Wで吉祥寺駅(3.0km)、5Wで西荻窪駅(4.9km)までなんとか通話可能でした。次により山行に近い環境として、武蔵境駅の真北で玉川上水と交差する桜橋を一台の固定点とし、もう一台の携帯者が自転車に乗って玉川上水沿いに井之頭公園方向に遠ざかっていく方法でテストしました。最初に旧型の限界を計ったところ約600mでまだ目視できていましたが通信は途絶えました。
 新型トランシーバーは1Wで三鷹駅手前の交差点(約1.3km)までは通信可能でした。しかし三鷹駅を超えると駅の建物が障害になり通信が途絶えましたので2Wに上げるとつながりました。これは太宰の石のあたり(2km)ぐらいが限界でした。5Wに上げると再度通信が復活し、井之頭公園入口の万助橋(2.65km)までは実にクリアに通信可能でした。しかしこれより先は直進することができず、玉川上水沿いに右に曲がったところ、見通しが悪くなったことと地形の関係もあり急に通信が途絶えました。
 テストの結果としてこれまでの旧型トランシーバーに比べると新型トランシーバーは圧倒的に通信距離は伸びました。しかし当然限界はありますので、今後の山行でリーダー、サブリーダーは機械の性能・機能をよく理解し、活用することが必要でしょう。更なる安全登山の一つの装備として活用したいものです。
 なお、会員のMさんの旦那さんに多大のご協力をいただきました。本当にありがとうございました。
(Y.O.)

<実施日>7月7日(土)   <参加者>5名

<コース>中央線、玉川上水沿い

2018年07月09日