大菩薩 小金沢連嶺

 早春の大菩薩小金沢連嶺を歩いた。冬季は登山バスが上日川峠まで運行していないので、往年の主要登山口である裂石からガッツリ歩くことに。道は踏まれており、ブナ林の中を快適に登る。入山者も少なく、冬枯れの木立を縫っての静かな登りは趣きがある。上日川峠で休んでいると、野鳥博士の仲間が目ざとくイスカの群れを発見。滅多にお目にかかれない珍鳥らしい。大菩薩峠から牛奥雁ヶ腹摺山までは小金沢連嶺と呼ぶ尾根道をたどる。樹林帯の日陰は残り雪が凍って滑りやすい。足元をすくわれないよう慎重に歩く。石丸峠や小金沢山手前の狼平(写真)には広い笹原が広がる。羊の群れが出てきそうな高原。陽光が降り注ぎ気持ち良い。眼下に青い水を湛えた大菩薩湖。その遠方に冬まだ去りぬ白い南アルプスの峰々が一望できる。下山は、牛奥雁ヶ腹摺山からまっすぐ西に伸びる尾根をたどり、ダムの下にあるペンションすずらんに降り立ち、ジャンボタクシーの出迎えを受けた。(T.S.)

 

<実施日>3/7(土)  <山行参加者>9名

<コース>裂石-上日川峠-大菩薩峠-小金沢山-牛奥雁ヶ腹摺山-ペンションすずらん

2020年03月29日