景鶴山

 植生保護のため鳩待峠が開通してから2週間ほどしか登れない景鶴山に有志で登った。今年は積雪も多かったが融雪も早く、例年なら雪に覆われているはずの笹や岩が露出し、難易度の高い登山になった。
小屋のご主人の情報を元に、笹山を右手に巻いて登り始める。リーダーのルーファイが心強い。笹が早々に出てきて藪漕ぎをする。また雪道に戻り与作岳までどんどん高度を稼ぐ。与作岳からの360度の景色は絶品だ。日光白根、皇海山、会津駒、会津朝日岳、上州武尊などなど。見下ろせば真っ白な尾瀬ヶ原が広がる。
一度下り最後の急登に差し掛かる。ここからが核心部。2mほどの岩を乗り越えなければならない。例年なら右手に巻き通過できるはずのところ今年はすでに雪がなく巻くことができないためだ。足掛かりもわずか。シュリンゲをハイマツに掛けてくれてそれを頼りに体を上げる。大岩は何とか巻きまた藪の中を通って、大きな踏み抜きに恐々としながら何とか山頂に着く。山頂はあまりに狭く早々に引き上げる。笹山からは行きとは別のルートで下りヨッピ吊り橋を渡り、デポした荷物を取りに龍宮小屋へ。鳩待峠までが遠かった。(H.M.)

 

<実施日>5/4(水)-5(木) <参加者>7名
<コース>Day1 鳩待峠-龍宮小屋 

Day2 龍宮小屋-東電尾瀬橋-景鶴山-ヨッピ吊り橋-龍宮小屋-鳩待峠

2022年05月04日