谷川岳一ノ倉沢ハイキング

クルマを降りると、前日の雨に洗われたかのような青空と鮮やかな紅葉の出迎えを受ける。ピークを目指さないハイキングなので、気持ちも足取りも軽い。ブナの木漏れ日の中を歩き、マチガ沢出合、そして一ノ倉沢に到着。鮮やかな紅葉のグラデーションと対比するような岩壁群。その中心に聳える衝立岩登攀のため、世界中からクライマーが集う。しかし、夢かなわず命を落とすクライマーも多く、谷川が「魔の山」と呼ばれることになる。多くの慰霊のプレートがそのことを物語っている。
観光客でにぎわうのは一の倉沢まで。幽ノ沢出合から急坂を下り、JR見張り小屋へ。ここからは湯桧曽川沿いの新道を行く。二カ所の渡渉もあり、ちょっとしたスリルを楽しむ。ゴールの土合橋に到着し、命の洗濯をしたようなハイキングに満足。来年のこの季節は、マチガ沢の紅葉を見ながら厳剛新道を登るつもりだ。(K.N.)

 

<実施日>10/24(土)  <参加者>8名

<コース>山岳資料館~一ノ倉沢~見張小屋~土合橋

2020年10月26日