山中城址、箱根旧街道

結果的に関東地方の遅い梅雨明けの日となった8月1日、箱根の三島側の中腹にある「山中城址」から国道1号沿いにところどころ残る「旧東海道」をたどる山行が企画された。
三島駅からバスで山中城址(標高550mほど)まで上り、日本100名城にも指定されている城跡を見学した。この城は戦国時代、小田原の北条氏の西方面、最前線の拠点であった。秀吉の小田原攻めに備えて拡張に注力したが、守備兵4000人に対し秀吉方68000人に攻められ、攻撃開始日の午前中に落城、死者2000名に達したという悲劇の城であった。詳しく調べられたサブリーダーの熱のこもった解説を聞きながら城の隅々まで歩き回る。写真は北条氏特有の障子掘である。
山中城址で昼食と名物の団子を楽しんだ後、芦ノ湖湖畔まで旧東海道跡をたどって登って行く。箱根の西側はなじみが薄いが、丸い石を敷き詰めた江戸時代の「舗装道路」を当時を偲びながら歩いた。箱根峠まで約300m登ったあと、芦ノ湖への下りの途中にある「旧東海道 挟石坂」に入った。入り口が草に覆われ、道は丸い石が苔むし濡れてもいて滑って転びそうでヒヤヒヤしながら下って行った。
時折にわか雨にも見舞われたが、歴史の痕跡を訪ねる楽しい山歩きとなった。(Y.O.)

 

<実施日>8/1(土)  <山行参加者>9名

<コース>三島駅からバスで山中城址-元箱根港(旧東海道をたどる)

2020年08月03日