2019年会山行 硫黄岳

~むさしの山の会会報「やまびこ」3月号から~

 

1日目: 予報ではこの日はあまり期待できる天気ではなかったが、快晴!みどり池入り口から出発。今年は温かく雪も少ない。登山道は解けた雪が凍りバリバリ。歩き出してほどなくアイゼンを装着。きりりとした空気。キラキラと舞う雪の華。快適なスノーハイクだ。ほどなくしらびそ小屋に到着。みどり池は完全凍結ではなさそうだったが、夏とは全く違った様相で、雪をかぶり、その向こうに見える天狗岳が神々しい。みどり池入り口の標高が1585m。みどり池が2097mだから500m強登ってきたことになる。本沢温泉の標高は2150mなので、ここからはほとんどトラバースだ。からまつの林を抜け本沢温泉に到着。3時半までが石楠花の湯の女性の時間だということで女性陣は慌ててお風呂に向かう。鉄分を含んだ赤くて熱い湯だ。体の芯まで温まる。先にお風呂を済ませた女性たちが女性部屋でビールで乾杯。お風呂から上がった男性陣が女性部屋に来て食事前に盛り上がる。8時消灯。豆炭の入ったこたつがありがたい。

2日目: 朝食をたっぷり食べて出発!今日の標高差は610m。野天風呂の脇を通る。聞くところによると昨日同泊した男性は野天風呂に入ったそうな。今年の雪の量なら確かにここまで来られそうだけど寒いでしょうねぇ。さて、どんどん標高を上げていく。陽がさしてきて温かい。途中一回の休みを挟み夏沢峠へ。ここを超えると樹林の中とはいえ稜線に出て、風も冷たくなる。樹林帯を抜けると石と岩と雪の世界だ。視界が開ける。御嶽山が大きい!大キレットもはっきり!途中で中に1枚着込んで山頂を目指す。ケルンがいくつか見える。顔が少し冷たいが耳を覆えば大丈夫なくらい。祠が見えてきた。いよいよ山頂だ。360度の絶景!北アルプスも中央アルプスも南アルプスも見える。浅間山、遠くに白馬三山、妙高とかも見えているのかな。赤岳は真正面に凛々しく、雪のない蓼科山はおもちゃみたいだ。いつもは風の通り道の硫黄岳ではあるが、今日は大した風もなく穏やか。絶好のコンディション。厳冬期とは思えない雪の少なさではあったが、そのおかげでここまで来られたのかも。リーダーに、お天気に、みんなに感謝!下山はどうしてこんなにも楽なのでしょう。あんなに苦労して登ってきたのに、あっという間に夏沢峠。20分の休憩を取り、下山開始。沢の横を下る。オーレン小屋、夏沢鉱泉を超え桜平へ。タクシーは桜平から少し下ったところで待っていてくれた。ひと安心。アイゼンさんご苦労様。帰りに河原温泉河原の湯で温まり、併設されている食事処かわらで反省会。お勧めです。三鷹帰着19時過ぎ。今回の山行はリーダーが風邪をこじらせたまま敢行してくれました。サブリーダーのサポートのもと足並みがそろい、春を感じる冬山山行でした。皆様に感謝です。(H.M.)

 

 

 

大キレットと槍ヶ岳

 

<実施日>2月23日(土)~24日(日) <参加者>9名 
<コース>1日目 三鷹発7:30→みどり池入口11:00→休憩(昼食)11:40/12:00→
         しらびそ小屋13:05/13:15→休憩14:00→本沢温泉14:45
     2日目 本沢温泉7:20→夏沢峠8:35→硫黄岳9:45/10:10→
         夏沢峠10:40/11:00→オーレン小屋11:15→夏沢鉱泉11:45→
         桜平ゲート12:15→桜平下の駐車場13:07
<天候>2日間とも晴

2019年04月06日