2018年会山行 四阿山~根子岳

~むさしの山の会会報「やまびこ」7月号から~

 

三鷹駅からジャンボタクシーで菅平高原に向かう。渋滞もなく快適なドライブ。運転手さんは山にお詳しいようで、以前に根子岳から四阿山へ歩いたお客さんが滑落したことがあったというお話を聞きビックリ!気を引き締めた。予定より早く菅平高原駐車場に到着(入山料一人\200)し、身支度を整えて出発。菅平牧場を歩いているだけで右手には北アルプスの山々や槍の先が見え、新緑がとても気持ちがいい。
登山口からしばらくはなだらかな道を、楽しくおしゃべりしながら歩いていく。山桜や山ツツジは咲き始めでまだ蕾も多く、ダケカンバとクマザサが美しい。登山道は歩きやすいが、日差しを遮るものがなく、風もないのでとても暑かった。ここは夏だと暑すぎて不向きかもしれない。渓流にかかる木橋を渡り、ダケカンバの林をぬけると途中視界が開け、素晴らしい風景が広がっている。振り返るとかなり高度を上げたことを実感する。キラキラと白く光るのはレタス畑だとメンバーの方が教えてくれた。
中四阿に到着。ここまできてやっと四阿山の山体が見える。麓を眺めながら昼食をとる。まだまだ登りが続くので腹八分くらいにセーブ。その後ひたすら上っていくと分岐があり、荷物を置いて15分くらい歩くとやっと山頂に着いた。360度の雄大な眺望。あれが浅間山だよ、と教えていただき、眺めの素晴らしさに感激した。でも、朝見えていた遠くアルプスの山々は霞んでいる。あつい雲がかかりはじめ、ちょっと気がかり。根子岳を見下ろすと雪が少しだけ残っているのが見えた。
休憩を早めに切り上げ、根子岳へ向けて下山。この下山道はかなりの急勾配で岩と木の根っこが複雑に絡みあっており歩きにくい。リーダーから「転ばないように」との注意あり、一歩ずつ慎重に下りていく。下り終わってほっと一安心。先ほどいた四阿山を見上げ、これから登る根子岳を見ると一面のクマザサが美しい。皆しばらく足を止めて見とれていた。
ここから笹原を登り、高度を上げていくと大きな岩稜が次々と出現、岩稜の間を登りきれば根子岳山頂の祠がある。曇りでちょっと残念。風が強まり、小さな竜巻が走る、という珍しい光景が見られた。下りはしばらくガレ場があり、その後は緩やかな下山道。眼下に西日でキラキラ光る牧場の展望を楽しみながらダケカンバの中を歩く。普段は暗い樹林帯を黙々と下ることが多いのだが、今回はサンサンと輝く青空の中、心躍るような気持ち良い下山だった。最後に整備された階段を降りると、運転手さんが「おかえりなさい。時間ぴったりですね。」と満面の笑みで迎えてくださり、とてもうれしかった。
3月に来られた方々は眺望が残念ということでしたが今回初めてきた私は美しい山を十分感じることができ、また来たいと思う素晴らしい山行でした。帰り道に食べたソフトクリームのおいしかったこと! ありがとうございました。(T.N.)

 

 ↑花の百名山 根子岳山頂

 ←四阿山登山口


<実施日>5/26(土) <参加者>9名 <コース>三鷹駅北口発6:00―菅平高原駐車場9:33―中四阿山登山口9:38―10:52小四阿10:59―11:42中四阿(昼食)12:06―13:36四阿山・根子岳分岐13:43―13:08四阿山13:17―14:31大スキマ―15:11根子岳15:23―東屋16:26―16:47菅平牧場登山口―20:30三鷹駅 <天候>晴
2018年08月10日