2018年会山行編笠山(2524m)

~むさしの山の会会報「やまびこ」3月号から~

 1月14日(日)、三鷹駅を早朝5時に自家用車2台に分乗し出発。渋滞の無い中央道を快適に飛ばし、2時間のドライブで登山口の富士見高原駐車場に着く。マイカーならではの快速アプローチだ。身支度を整え7時半には出発する。気温は登山口でマイナス8度と低く、冷気で全てが凍りつく世界。編笠山へは八ヶ岳の裾野の針葉樹林帯に縫われた一本道を行く。林道を2本またぎ左に西岳への登山道を分ける。風も無く澄んだ青空が広がり肌にあたる冷気が心地よい。日差しが増すにつれ寒さも緩み、鳥のさえずりも始まり、森が息をふきかえす。道は緩やかな勾配をもつように描かれとても歩きやすい。シラビソの鬱蒼とした森の中、息を切らすことも無く気持ち良く高度を稼いでいく。左手の西岳の尾根が高度を教えてくれる。
 3時間ほど経ち、単調な登りにもそろそろ飽きてくる頃、前方の視界が少し広がったかと思うと唐突に森を抜け出し広々とした岩塁帯に飛び出す。岩がゴロゴロとしてその上に雪が中途半端に付着していやらしい。アイゼンを付けた足が取られないようにやさしいルートを探していく。この岩塁帯は山頂直下の百メートルほどであるが、ルート探しに手間取り意外と時間を費やす。いつもは吹きさらしの場所で素早く抜けたい箇所だが、今日は風が弱いのが幸いした。足の速いメンバーは正午登頂。ゆっくりのメンバーも15分ほど遅れて登頂。全員登れて良かった!山頂から北に広がる南八ヶ岳の峰々は純白の衣装をまとい神々しい。雲ひとつ無い快晴。
 風を避けて山頂から少し引き返した岩塁帯の途中足場の良いところで大休止。正面に釜無川の圏谷を挟んで甲斐駒ヶ岳の勇姿が望まれる。おなじみの富士山はもとより中部山岳連山総なめの大パノラマは心踊るような至福のひと時を与えてくれる。下りは再び往路をたどる。快調に歩を進め2時間半ほどで愛車の待つ駐車場に降り立った。(T.S.) 
<実施日>1/14(日) <参加者>10名
<コース>5:00三鷹駅-7:35富士見高原駐車場(登山口)出発…12:00編笠山山頂…
…15:30富士見高原駐車場着 歩行合計8時間(含む休憩時間)<天候>快晴

     

                                                     

 

                     

        

2018年03月14日