2018年会山行編笠山(2524m)
~むさしの山の会会報「やまびこ」3月号から~

3時間ほど経ち、単調な登りにもそろそろ飽きてくる頃、前方の視界が少し広がったかと思うと唐突に森を抜け出し広々とした岩塁帯に飛び出す。岩がゴロゴロとしてその上に雪が中途半端に付着していやらしい。アイゼンを付けた足が取られないようにやさしいルートを探していく。この岩塁帯は山頂直下の百メートルほどであるが、ルート探しに手間取り意外と時間を費やす。いつもは吹きさらしの場所で素早く抜けたい箇所だが、今日は風が弱いのが幸いした。足の速いメンバーは正午登頂。ゆっくりのメンバーも15分ほど遅れて登頂。全員登れて良かった!山頂から北に広がる南八ヶ岳の峰々は純白の衣装をまとい神々しい。雲ひとつ無い快晴。
風を避けて山頂から少し引き返した岩塁帯の途中足場の良いところで大休止。正面に釜無川の圏谷を挟んで甲斐駒ヶ岳の勇姿が望まれる。おなじみの富士山はもとより中部山岳連山総なめの大パノラマは心踊るような至福のひと時を与えてくれる。下りは再び往路をたどる。快調に歩を進め2時間半ほどで愛車の待つ駐車場に降り立った。(T.S.)
<実施日>1/14(日) <参加者>10名
<コース>5:00三鷹駅-7:35富士見高原駐車場(登山口)出発…12:00編笠山山頂…
…15:30富士見高原駐車場着 歩行合計8時間(含む休憩時間)<天候>快晴

