2018年会山行 大島三原山 大島桜を求めて

~むさしの山の会会報「やまびこ」5月号から~

 

早朝、竹芝桟橋に集合。快晴だが波浪警報のため、大島への高速ジェット船は引き返すかもしれないという条件付きの船出となった。8:20定刻に出港。東京湾域から出たころから波が荒くなり、一時は高速船の安全装置が働き、エンジンが自動停止するほど。20分遅れで元町港から岡田港に変更して着岸。地面に足が着いた時にはホッとした。
民宿のバスで大島椿、大島桜、大島つつじなどが咲く海岸遊歩道へ。「椿トンネルバス停」から左手に入り、海岸線沿いに大島公園まで約1時間10分の行程。椿や桜は残念ながら時期を過ぎていたが、ウラシマソウ、シチトウスミレ、ホウチャクソウ、サルトリイバラなど花の名前を教えてもらいながら歩く。大島公園に到着し、昼食後入園無料の動物園へ。溶岩を生かした猿島ゾーンなどがあり、ワオキツネザル、レッサーパンダ、ロバ、ラマなど。園内でエサを与えることもでき、心が癒される動物園だ。その後、特別天然記念物で樹齢800年以上と言われる「桜株」まで鬱蒼とした樹林内を往復。元町の民宿到着後は、海沿いの露天風呂「浜の湯」でくつろぐ。広い湯舟からは蒼い海の向こうに伊豆半島の山々を望むことができた。

   レッサーパンダ/ウラシマソウ            三原山温泉から
   海岸遊歩道から/椿園で



翌朝、晴れているが強風で肌寒く感じる。元町港から大島バスにて三原山頂口へ。外輪山あたりから眺める三原山はとても美しかった。道の左右にある溶岩流の残骸やその間に咲く花を眺めながら平たんな道を30分ほど歩く。上りに差し掛かるあたりから風が強くなった。「お鉢まわり」入り口に到着。大きな溶岩の塊は1986年噴火の溶岩流らしく、ダイナミックな火山活動の痕跡を体感しながら火口の周りを左回りに約一周する。火口周辺には所々噴気が立ち上るのが見えた。火口展望台、三原新山を経由し約1時間余りかけて踏破。モーレツな風をものともせず、たくましく歩く会の皆さんの姿には、経験の豊富さに裏打ちされたものと感じた。山頂(758m)で写真撮影。裏砂漠ルートに入り火山礫でザクザクしている道を下り三原山温泉方面へ。標高が下がると共に風も弱まり再び春の陽気に戻りひと安心。裏砂漠から見る三原山もまた美しい。途中、大島桜が群生している所があり、たくさんの花が残っていたのでカメラに収める。三原山温泉大島温泉ホテルに到着後昼食。希望者は温泉入浴。露天風呂から眺める大島桜、三原山が美しかった。岡田港から出港。復路は強風も治まっており快適な船旅となった。(T.K.)











      三原山噴火口              山頂付近で記念撮影


<実施日>4/7(土)~8(日) <参加者>16名 <コース>8:20竹芝桟橋→10:25大島岡田港→11:00椿トンネル→(海浜植物群生海岸遊歩道)→12:10大島公園(昼食)→14:10サクラ株往復→バス→15:50民宿(宿泊)翌8:00民宿→8:30元町港→バス→9:00三原山頂口→11:00三原山(山頂)→12:20三原山温泉大島温泉ホテル(昼食)→バス→16:10岡田港→17:50竹芝桟橋 歩行合計 1日目約3時間 2日目3時間20分(含む休憩時間)<天候>晴

2018年05月30日