2018年会山行高尾山、早春の草花

~むさしの山の会会報「やまびこ」5月号から~

 奥高尾のすみれなど、早春の草花の鑑賞を目的としたソフト山行。CLは高尾山のベテランガイドのTさんである。メンバーは小生を除いて皆さん花の達人、花のハンティングの始まりだ。
 高尾駅でリーダーからこの日のための自作のガイド資料が手渡される。道順に予想される花の名前がずらり、もちろん、花ごとの一言ウンチクも満載。
 高尾駅から小仏行きのバスに乗り大下(おおしも)BSにて下車、まずは木下沢梅林を外から鑑賞、続いて旧甲州街道を少し戻って日影沢沿いの道に入る。ここから城山までの日影林道が本日の花のメインディッシュだ。いただいたガイド資料から花の名前だけ列挙しよう。
《木下沢梅林とその周辺》
・タネツケバナ、カキドオシ、ヤマコウバシ、カツラ










  「木下沢梅林」…既に「送梅」の頃    ヨゴレネコノメソウ…ネーミングに同情の声多数

《旧甲州街道》
・フサザクラ、アブラチャン、カタクリ、ショウジョウバカマ、セツブンソウ、エンレイソウ、アズマイチゲ、シュンラン、ヤマエンゴサク、ニオイカントウ
《日影林道》
・フユザンショウ、キクザキイチゲ、アオイスミレ、ユリワサビ、サイカチ、ノブキ、リュウノヒゲ、ニリンソウ、フサザクラ、シロミノアオキ、アオイスミレ(再)、ミミガタテンナンショウ、ヨゴレネコノメソウ、タゴガエル(これはカエルの名)、ネコノメソウ、コチャルメルソウ、サイハイラン、キブシ、エイザンスミレ、センボンヤリ










  エイザンスミレ(葉っぱを見れば分かる)    ヒナスミレ(葉の付け根に特徴=湾入 有り)

《城山~》
・ヒナスミレ、ホオノキ、アオイスミレ











  小仏城山での食事風景           ナガバノスミレサイシン


《もみじ台南巻き道》
・カントウミナミカタバミ、ナガバノスミレサイシン、ニオイタチツボスミレ、コブシ、エイザンスミレ
《5号路南》
・シロミノマンリョウ、ツノハシバミ











ダンコウバイ…5号路とふじ道の分岐       ヤマルリソウ…有喜苑の南斜面
《ふじ道》
・ダンコウバイ、ヒナスミレ、シュンラン、シキミ、マルバスミレ
《1号路》
・ナガバノスミレサイシン、ヤマルリソウ、コバノタツナミソウ


  小仏城山にて天狗を囲んで

     シュンラン…十一丁目茶屋前

 この資料には花の名前と解説に加えて、道の右側、左側の情報まで入っている。そして道順をたどって歩けば、ほとんどその通りの花と出会えるのである。まことに「恐れ入谷の鬼子母神」としか申し上げられない。花をめでる気持ちの賜物なのでしょう。「花しらず」の小生は感じ入るばかりだ。
 とてもすべての花を覚えきれないが、演歌で「少し遅れて咲く花を」と歌われているニリンソウ(二輪草)が本当に遅れて咲いているのが見られたこと、エイザンスミレの可憐さに不調法な小生も感じ入ったことを我が成果としたい。打ち上げでも花談議の花が満開でした。(Y.O.) 
<実施日>3/24(土) <参加者>10名
<コース>9:25大下BS→9:35木下沢梅林→10:25日影沢園地→(日影沢林道)→12:00小仏城山(昼食)12:35発→12:55一丁平→13:35高尾山頂下分岐→13:50薬王院→15:05高尾山駅
歩行合計6時間弱(含む休憩時間)<天候>晴

2018年05月22日